フィリピンで耐震構造の家を建てる。
まず、ハンギン鈴木三樹三郎様に厚く御礼申し上げます。
今回の建設では大きく貢献して頂き誠に有難う御座いました。
 2011年9月の台風(15号)で我が家は大打撃を受ける水害に見舞われました。
私が永住してから3度目の水害でした。1度目にはわが妻もいて、難なく処理していました。
2度目は有名な台風『オンドイの16号』でした。これは不意を突かれた様な水害でした。
それは何故かと言いますと万全の体制で挑んだ台風で、排水設備も整えたので安心をしていました。
所が、思わぬ所から水がと言うよりトイレの汚物が、水圧で押され、吹き出しました、
これは一瞬の出来事でした。

3度目は2012年の台風でオンドイの経験を生かし、不備な所は補強しての台風との戦いを挑みましたが、
丸で赤子の手を捻るが如く、アツサリ降参でした。

それは水が川の堤防を超しマグサイサイを襲いました。
入口の土嚢は流れ、臨時で取り入れた、水門も意味が無く一気に水が我が家を、
危険を感じた私は慌てて2階に避難、しかし我が家は木の階段で、滑り無残にも糞混じりの水の中に落ちました。

このような洪水が再々、我が家の再興にお金も掛ります。
それを見かねた友達が家を直したら?の話に、友達は全面協力しようと、図面から
書いて頂きました。
内容は柱の無い耐震構造で3階建です♪

我が家は貧民窟で築27年このマグサイサイで初のブロツク作りの2戸一の家です。
当時2階建ては我が家だけ、それは丸で豪邸に見えました(笑)
そんな事はどうでも良いですね(汗)

それでは、本題の家をどのようにして建てたか、金額も明示ながら説明していきます。
これは我が家を作るに辺り、全て費用を書いてていきます、
でも日本で建てるよりはるかに安いですが、フィリピンでは高額です。
家を建てる動画集
2011年10月1日より、もう家作りは始まります。
準備段階 まず工事を行う前に始める事があります、工事をスムーズ行うには我が家の大量の荷物を何処に移すかです、それと泥棒の巣窟のマグサイサイから資材を盗まれずに何処に保管するかです。

それと誰を棟梁にし、誰を人夫に使うかを決めないと、工事は出来ませんので、それと大切な予算ですね、工事期間は決まりません。
この準備期間に約一ケ月ですね。

『しかし盗難対策はコトゴトク破られ、盗まれ邦題でした』
予算は120万円です、それと別枠で20万円
工事を始めると、予算内では収まりません、そこで総工事費を自分で120万円と決めて予算の割充てをしていきましが、現実にはかなりの費用が掛かりますね、
当初、私の計算では全て完全仕上げで200万円超でした。
これは家具等全て揃える話です。
それに今回は予算に組み入れて居ない工事が2箇所有りました。
一階のゲストルームです、本来ここは倉庫の筈でした。
また工事途中で思わぬ、補修工事(通路)が有りました。

@資材費用
A人件費
Bその他の費用
の3っです。
一階部の費用

鉄筋250本
セメン150本
木材
人件費
 引越し 引越しは準備段階で人夫集めと同時に行い、引越10月12日に始めました。
棟梁&人夫   棟梁とか、人夫は簡単です、マグサイサイはこのような人間が山程居ます。
次に水道屋・電気屋・窓職人・運搬専門屋等ですね、
これも困りません、今回の家作りにかなりの人間が応募してきました、
しかしこれを決めるのは現場監督の拙者です。

今回常用は5名・壁と床のコンクーリ打ちには10名から15名の人夫が要ります。
材料調達 電気部品・水道部品・調度品等は大手スーパーで揃える事にしました、
それはカードが利きます、それに一度に現金がいらず、お金が有効に使え
更に値引きが利きますので、これで20万円の枠を決めました。
解体工事 アルネルと弟の(ボン)で解体をいたしました。私も頑張りましたが、肩を痛め
病院行きと成りました。
解体中、床のセメンを割りましたが、ここからメタンガスが出て緊急避難です。

『説明』
フィリピンはトイレは沈殿層を造り、そこに汚物を貯めて、徐々に沈下させて行きますが、我が家はガス抜きが無く、それでガスが貯まります。
基礎工事 ここから本格的な家造りです。2011年11月17日スタート
まず、職人6名・鉄筋250本・セメン80本・木材等を買い求め、工事を開始
ハンギン技師の設計どうり事を始めるには、打ち合わせしますが、棟梁は図面をチョコと見てOKです。
私だけが図面を見ての指示です。壁の厚さ・基礎の高さ・鉄筋の数等です。
耐震構造ですから、鉄筋とセメンの芸術です。
工事中見物人は驚いて居ります、マグサイサイでこれ程鉄筋を使う家は有りませんので、え!『フルバーカル!!』とでも柱が無いとか、ゴジャゴジャと言う人間も
居ますが、ハンギン技師を信頼しての家造りです。

参考までに、
床基礎は鉄筋12mmを6本一組みで4組基礎部分に組ます。
更に十字にも同じ物を入れ、その中に基礎バラスを入れそれにセメンを流し固めます
それから床部分に鉄筋を並べます、8インチ間隔で縦横です。
それが出来ると壁部分の鉄筋を立てます、1本6mの鉄筋を2階まで床部分は
床基礎と結合させます。
縦鉄筋が出来ると基礎の部分にセメンを流し込み、床は基礎工事は完成です。
一階工事 いよいよ本格的に一階の壁造りが始まります。壁は本来ブロツクですが、耐震ですからセメンを流し込みます、ですから木枠を作ります、まず1mのセメンを流す準備です。
これに要した、時間は2日間です。3日目セメンを流しますが、約25本のセメンを使用しました、丸一日掛かりで入れました。これに要した人夫10名
1mの縦壁セメンが乾くとまた一m上げます。残りの50cmは天井と組み併せて
造り、天井のセメン流しのとき壁部分も同時に入れます。
ここまで、実に1ケ月です。天井のセメン入れは12月中に完成させたいので
飴と鞭で何とか完成させました。

2012年1月25日略図面の90%の完成率です。しかし、一階部分はゲストルームとトイレ・流し台が出来ただけで、2012年1月現在は階段、床・通路の仕上げは出来て居りません。完成予定は2012年3月
二階工事
三階工事
屋上工事
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